(速報、4報目です。最後までお付き合い下さいね。)
舞台は第6場になっています。照明が点灯すると、「これはまあ、一体どうしたことでしょう!」(『Before After』のイントネーションで読むこと)舞台の上にはかわいらしいこひつじがたくさんうごめいています。人生が始まって3年か4年で舞台に上がってこんなことができるんですね。それでは現地を呼んでみましょう。
BEBEC(ベーベーシー:ベツレヘム放送、羊はベーベー鳴きますよね。)の渋谷さん、渋谷さん。そちらの様子を伝えて下さい。」「ハーイ、モモチャンデース。ワタシ、イマ、ヒツジカイサンタチガ、ダレモイナクナタべつれへむノ、ノハーラニキマシター。ノハーラカラ、かめらヲ、マワシテマース。ヒツジタチ、ノビノビトウタタリオドタリシテ、ちょータノシソーノコト。」
「渋谷さん、フツノ日本語でオネガイシマース。(あっ、こっちもうつっちゃった)」
「ごほっ、ごほっ。えへん!。あー。失礼しました。寒風にノドの調子が変になっていました。ご覧下さい、羊達のかわいらしいお尻姿。」
「それ、後ろ姿って言うんじゃないですか?でもほんと、お尻を振ったところがまたかわいいですね。」
「前を向いて、『うれしいうれしいクリスマス』。歌も仕草もかわいいですね。」
「上手側をクローズアップしてみましたー。みんな羊になりきってまーす。」
「下手側でーす。このポーズは、どっかで見たことがあります。センダックの絵本『かいじゅうたちのいるところ』にそっくりです。でもかいじゅうなんかじゃありませんよね。」
「『みんなのクリスマス』も上手に歌えましたね。」
「ピコピコ、ピコピコ。」「あっ、携帯が鳴っています。ちょっと失礼します。ハイ、渋谷です。えっ、そんなに集まっているんですか?すぐそちらに向かいます。中継車で行きます。10分くらいで着くと思います。みなさん、ここ野原から急いで馬小屋に移動します。何かが起こっているようです。お知らせをはさんで馬小屋の前から中継します。」
<お知らせ>
福島のこひつじ幼稚園から、ドングリのついたすてきなペンダントが送られて来ました。原発事故の後、長く放射能の影響の中にある福島の人々のことを、ここ北見から想像することは難しいと思っていた私たちにちょうどいい、すばらしいプレゼントになりました。 ホワイエに飾ってあったものがその一部です。
もともとは、こひつじ幼稚園に送ろうと野付牛公園で拾って来たドングリ。それがこんな形で戻ってきました。それにしても、このドングリたち、まさか北見と福島を往復するとは思わなかったでしょうね。
第7場 イエス様のお誕生を喜んでたくさんの人々が集まっています。
「ハーッ、ハーッ、息が切れそうです。今、馬小屋の前に来ました。大変たくさんの人々が集まっています。羊飼いがお祈りをしているのが見えます。
「今度はこひつじたちが何やら白い布のようなものを持っています。暖かい毛のお布団のようです。自分たちの持っている最良の物を捧げているのですね。」
「遠くに博士の姿が確認できます。はるばるの長い旅でした。本当に喜びに満ちた表情をしています。」
「乳香を捧げている博士です。財産を売って品物に替えた博士さんたちですが、ここまで来ると本当に自分を捧げたと言っても過言ではないと思います。」
聖誕劇の終わりが近づいて来ました。今年の終曲は『聞け 天使の歌』です。この劇の中で歌われる賛美歌は全部で20曲ほど。でも全員が声をそろえて歌うのはこの終曲です。歌詞もちゃんと覚えてきれいに歌えました。
主役の年長組の子ども達。この大きな経験は、きっとそれぞれの子ども達に自信をつけてくれたことでしょう。一つのことをやり遂げた充実した表情に見えます。総監督のM先生もこみ上げて来るものがあったのでしょうか、目に光るものがあったのに気付いたのは私だけでしょうか。
すべてが終わって、ロビーではプレゼントをもらって嬉しそうな子ども達と、その姿を見て嬉しそうな保護者たちがいました。あれっ、BEBECキャスターの渋谷さんまでうつっています。
ご協力いただいたすべての方々に感謝致します。ありがとうございました。
【園長からの追伸】
下の絵はイエス様のお誕生の絵です。まわりの大人たちは立派な服装をしていますが、肝心のイエス様は、裸で地面にそのまま寝かされているように見えます。マリアの着物の裾がわずかに赤ちゃんの背中にかかっているだけです。初めてこの絵を見た時には、あまりにもひどくないかなと思ったものでした。でも、何度か見ているうちに、これが本当の姿だったんだと思えるようになりました。イエス様が私たちの中に、最も低い姿でお生まれになったことを示しているからです。それは、私たちを神さまのもとに導くためでした。神さまの不思議な救いのご計画の喜びが、クリスマスの底に流れています。よその家の赤ちゃんの誕生日を、勝手に、しかもかなり嬉しそうにお祝いするというのは、奇妙な習慣です。しかし、その喜びは、神さまが私たちのところの来られた喜びなのです。関心のある方は、イザヤ書53章をお読みいただきたいと思います。イエス様のお誕生の700年以上前に、イザヤははっきりと救い主の誕生を預言しました。そこに預言された救い主の姿はあまりにもイエス様の姿とぴったりなのです。来年2013年のクリスマスには、北見教会で行われるクリスマス礼拝や讃美礼拝に、ぜひご出席下さいますようにご案内致します。