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クリスマス速報-3

舞台は、第4場『羊飼いの野』に移りました。羊飼いたちが颯爽と舞台に登場して来ました。男の子たちの出番ですね。今年も勇敢な年長児たちがこの役をかって出ました。ではさっそく、現地の様子を聞いてみましょう。「えー、ベツレヘムの野原にいる竹田さん、竹田さん。そちらの様子を聞かせて下さい。」
「はーい、竹田でーす。皆さん見えますかー?満天の星空でーす。時々肌を刺すような冷たい風が吹いて来ます。今晩、私は『羊飼い組合新聞』の長部さんに来て頂いています。長部さん、羊飼いさんの仕事は大変そうですね。」
「はい、今晩は、『羊飼い組合新聞』の長部です。そうですね。家畜を飼うのはやはり責任がありますし、何と言ってもそれが収入につながるわけですから大変なんて言ってられません。ただ、ユダヤ教の社会で大事にしている安息日(すなわち礼拝のためにすべての仕事を休む日)を守らずに(守れずにと言う方が適切かも)働くので、差別的な扱いをされるというつらい面があります。その羊飼いたちに、最初に、救い主の誕生が知らされたのです。ここにクリスマスの意味を考えるヒントがありそうです。」

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おやっ、羊飼いがたき火に当たっていると、星の瞬きが不思議な音楽を奏でているように見えます。
「竹田さん、何か聞こえてますか?」
「はい、竹田です。初めは本当にかすかな美しい鈴のような音だったのですが、だんだん音がはっきりと聞こえて来ています。長部さん、こういうことは良くあるんですか?」
「私も長く取材を続けていますが、こんなことは初めてです。丁度明日の朝刊に間に合いそうなのでさっそく取材に行って来ます。」
「長部さんありがとうございました。そう言っているうちにも、音楽が少しずつ大きくなって行きます。」
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「北見の皆さん聞こえますか?まさに天使の歌声です。これがゆり組だそうです。天国にもクラスがあるのでしょうか。」
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「こちらがばら組と聞いています。」
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「ガブリエルがとてもいい声で羊飼いたちに、救い主が産まれたことを伝えています。」
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「羊飼いたちは、天の使いが来たのを見て、恐ろしくて地面に顔をつけたまま動きません。あの勇敢な連中ですが、それほど恐れを感じたのでしょうね。」
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天使が帰って行くと羊飼いは我に帰ったように立ち上がりました。そして、話し合っています。今すぐベツレヘムの馬小屋に、イエス様を拝みに行こうと言っています。エイエイオーッ!とやっぱり勇ましい羊飼いたちです。
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羊飼いが急いで駆け出して行って誰もいなくなった舞台は、暗転になり、再び照明が輝いた時には、そこはもうベツレヘムの郊外です。それでは、現地の様子を聞いてみましょう。
「『アラビア新聞』の三浦さん、三浦さん。はいはい、三浦ですよ。私たちは今、ベツレヘムから5キロほど離れた道を、町に向かって進んでいます。博士たちが不思議に光る星を見つけて、旅を始めたのが丁度ひと月前でした。特ダネになりそうなので私も同行させてもらっています。やはり、砂漠の旅はなかなか大変でした。まず、水の確保が大変です。それと食料。そして何よりも今回の旅は、夜しか進めなかったのです。何せ星に導かれての旅でしたから。しかし、博士たちは、どんなことが起きても泣き言一つ、愚痴の一つも言いません。むしろ苦しい時に喜びが大きくなっているようにさえ見えました。ここら辺りにも、救い主にお会いすることの意味を考えるヒントがありそうです。そして今、目ざすベツレヘムの町の灯が微かに見えて来ています。私も大きな感動に包まれています。」
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「三浦さん、博士たちが立ち止まっているようですが、何をしているかわかりますか?」
「はい、ようやくベツレヘムの町の灯が見えて、良かったと言っているところです。今回3人はとても大切な宝物を持って来ています。それぞれ自分の財産を売ってプレゼントに変えたとの情報もあります。黄金、乳香、没薬だそうです。」

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「あっ、また歩き始めたようです。使い星のきれいな歌に導かれてベツレヘムに向かっています。それではベツレヘムの郊外から三浦がお伝えしました。」
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