一方、遠い東の国で不思議な大きな星を見た博士たちが、星に導かれて、はるばるユダヤの国までやってきます。
博士たちは、新しくお生まれになった王様は、きっとエルサレムの宮殿にいると考えました。そこで、宮殿にヘロデ王を訪ねると、驚いたことにそこにはいません。ヘロデ王も都の住人も不安になります。王が二人いるわけにはいかないからです。そこでヘロデは宮殿お抱えの学者たちに調べさせ、ベツレヘムに生まれることになっていることを知り、博士たちに教えます。そして見つけたら教えて欲しい、自分も拝みに行きたいと告げるのです。ヘロデは、この赤ちゃんを亡き者にしようと考えていたはずです。
さて現場はどうなっているのでしょうか。「アラビア放送のマツイさん、マツイさん、聞こえますか?」「はい、マツイです。私は今ベツレヘムから20スタディオンほど離れた場所にいます。そうですね、日本で言えば1里くらいの距離でしょうか。博士さんたちと一緒にラクダに乗ってベツレヘムに向かっています。とにかく今夜は星が素晴らしく綺麗に輝いています。特に私たちをはるばる導いてくれたあの大きな星がますます輝きを増しています。」(北見)「博士さんたちの様子はどうですか。」(マツイ)「ずいぶん長い旅だったのに、ベツレヘムが近づくにつれて、どんどん元気になっているように見えます。はい。あっ、マイクで拾えているでしょうか。今、空から美しい音楽が聞こえてきています。星が歌っているように聞こえます。博士たちも音楽に合わせて歌っているようです。胸を張って実に堂々として立派な姿です。」
(マツイ)「遠くにベツレヘムの明かりが見えてきました。博士さんたちもラクダを止めて、感慨深そうにその明かりを見ています。」
「空からの美しい音楽に合わせて、まるで星が踊っているようにさえ見えます。」
博士「私たちの救い主にお会いできるとは本当に嬉しことですね。」「さあ早く参りましょう。」「星よ導いておくれ。」
(マツイ)「博士たちが動き出しました。私もベツレヘムの新しい王様にお会いできるのが楽しみです。ベツレヘム近郊からマツイがお伝えしました。」
さて場面は変わり、舞台にはたくさんの羊の群れ。早速現地の様子を聞いて見ましょう。(北見)「こひつじ新聞のモモコさん、コズエさん、ユイさん、野原の様子を聞かせてください。」(モモコ)「はーい、モモコでーす。今こちらは大変なことになっています。そう、羊飼いさんが出かけて行った後、野原に残された子羊たちは、何かとって嬉しい気持ちになって、自分たちもお祝いに駆けつけたくなって、とうとうベツレヘムに出かけてしまいました。しかし、そこは世間知らずの子羊さんたち果たしてうまく行けたのかって?行っちゃいました。そして、歌ったり踊ったりしてしまいました。ご覧ください、結構やっていますよー。」北見「ずいぶん整然とできてるじゃないですか。だいぶ練習してから出かけたんですか?」(コズエ)「ほんの少し練習したみたいですけど。個性派揃いの子羊ですが、ここから見るとホント可愛いものです。」
(ユイ)「あの、あのー関係者への質問ですけど、子羊って、後ろ姿だけでも可愛いですよね。どれがうちの子羊かわかりますか?」
北見「皆さんわかるみたいですよ。もちろん前を向いても可愛いですね。「メリークリスマス!!」って叫んでいます。イエス様のお誕生を喜ぶ様子がよく伝わってきますね。」
(モモコ)「歌も踊りも聖書の言葉も立派に言えた子羊たち。でも何より素晴らしかったのは、今、生きて、愛されて、ここにいること。子羊が、星空の下で、こんな風にまとまったこと自体が本当に感謝すべきことです。子羊さんたち、ありがとう!!自分も赤ちゃん、頑張ります。」現地から、こひつじ新聞がお伝えしました。」
というわけで、聖誕劇はいよいよクライマックスへと進んで行きます。