舞台は第3場『ベツレヘムへの旅』です。ベツレヘムの町は旅人で混雑しています。どこの宿屋も満員。果たしてマリヤとヨセフはどうなって行くのでしょう。旅人が宿屋と交渉しています。最後の一室が埋まったようです。この宿屋は全国展開の宿屋の系列店みたいです。小じゃれています。 別の旅人は、地元営業の宿屋のようです。お値段もリーズナブルなのかも知れません。ここもこのお客で一杯になってしまいました。マリアとヨセフは一体何をしているのでしょう。 あっ、来ました、来ました。マリアとヨセフです。疲れているはずですが、足下はしっかりしているようです。 ようやくベツレヘムについた二人。「マリア疲れたでしょう?」「ええ」夫婦の会話になっていました。 さてこちらの宿屋、もういっぱいで泊められないと言ってます。 こちらはどうでしょう。えっ、やっぱり満員。でも、馬小屋なら空いてるって。そこでもいいからとめてほしい。切羽詰まったやり取りが続いています。そこに泊めてもらうことになりました。 ようやく泊めてもらった宿屋の馬小屋でイエス様がお生まれになりました。空には明るく大きな星が輝いていました。
レベッカと子ロバはどうなっているのでしょう。歩き続けていると、野原で羊飼い達に会いました。「ロバとマリアとヨセフを見ませんでしたか?」「見たよ、ベツレヘムの方に行ったよ。」そこでレベッカと子ロバはベツレヘムに向かって旅を続けます。 二人を見送った羊飼い達は、たき火に当たりながら話をしていました。「あんなところに大きな星があるよ。」 「しーっ、耳をすましてご覧!何か聞こえるよ。」 不思議な音楽が聞こえてきます。まるで星が踊っているようでした。 「聞いてごらん、聞いてごらん。」天使の歌が聞こえてきます。ゆり組と、ばら組の、天使と言い切っていいような子どもたちの歌声でした。 そしてガブリエルが歌います。「恐れるな、あなたがたに大きな喜びを告げる。」(この歌声に、担任達が泣いたそうです。)「今日、ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになった。」 「あなたがたは、布にくるまって、飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。」 「いと高きところでは、栄光、神にあれ、地には平和、御心にかなう人にあれ。」 このシーンをワイルドスミスはこんな風に描きました。左側に天から降り注ぐ圧倒的な光。右にはレベッカと子ロバそして向こうにベツレヘムの町。その上には雪が降りしきっています。クライマックスに少しずつ近づいてきています。羊飼い達もじっとしていられません。「さあベツレヘムへ行こう!おーっ!」と力強く叫んで、 歩き出しました。