すみれ組のハトプロジェクトは続いています。
せっかく作ったハトの巣をカラスに壊され、「カラスをこらしめないと!」とカラスを捕まえるためのトラップやダミーのカラスを作り、色々な作戦を進めているすみれ組の子ども達です。
今日は、鳥の巣やカラスのことをもっと知りたい、そして最近作り始めている「すみれ組博物館」の参考にするために美幌博物館へ行ってきました。
予め、子ども達の質問をFAXで学芸員のMさんにお伝えしていたので、それに答えてもらうのも楽しみなようでした。
子ども達の質問が32もあるので、その一部を紹介します。
*何で鳥はフサフサしてるんですか?
*何でカラスは頭がいいんですか?
*鳥はどうして地面を歩けるの?
*カラスのトラップは何入れたらきてくれますか?
*カラスの好きな食べ物は何ですか?
*カラスはハンガーで作る家が好きなの?
*鳥はどんな木に巣を作りますか? 他
園バスで約40分。美幌博物館に到着です。
博物館に入って、今日案内して下さる学芸員のMさんにご挨拶です。
「おはようございます。」「よろしくお願いします。」
最初は、子ども達が興味を持ち、知りたいと思っている鳥の巣のお話で、実際に鳥と鳥の巣を見せていただきました。
真ん中の大きいのがハイタカの巣。右がハトの巣で左がスズメの巣。
Mさん「他の鳥の巣に比べたら、ハトの巣は、とっても簡単にできています。ハトは、あまり巣作りが上手ではなく、住む場所が嫌になったらすぐにお引っ越しするんです。」
それでパパッと作れるお家にするんですね〜。(なるほど!)
Mさん「これは、スズメの巣。スズメは色々な隙間に巣を作ります。どうして四角っぽい形なのかと言うと、これは換気扇の中に作った巣だからなんです。巣の入り口付近はトイレで、奥が住居になってます。
(うまくできていますね〜。)
この大きな巣は、カラスの巣。
Mさん「左が森の中の巣。右が街の中の巣。街の中の巣にはハンガーや針金も使われています。」
これを聞いてMちゃん「外干しも危ないんだね〜!!」(ハンガーが持っていかれるから)
ちなみにカラスが来ないようにするには、カラスをジーっと見ることなんですって。
(なんか、ジーっとカラスを見ていると顔を覚えられそうで恐ろしい・・・💦)
そして、カラスの攻撃を防ぐには両手を上にあげたり、傘で身を守るのが良いそうです。
ここは、美幌川周辺の動植物の生態を紹介しているコーナーです。
「あっ!リスだ!」「ザリガニもいる。」「あの鳥は何て言うの?」「ここの動物は、みんな本物なの?」
Mさん1つ1つ質問に答えてくれます。
右から奥に進んでいくと
土の中の様子を見ることができるコーナーになっています。
木の根や
リスの冬越しの様子。
集めたどんぐりを食べて、下の方に降りていき、排泄をしてまた食べて。
リスは冬の間、これを繰り返しているんですって。
クマやヘビが冬眠している姿も見ることができました。
トンネルから出てくると、クマの親子が歩いています。
左側から出てきて、今度は螺旋階段を上がって行きます。
高い所から見ると、また違った生き物を見つけることができます。
「あっ!あそこにも鳥!!」
下から見上げていたオオタカやワシをすぐ目の前に見ることができたり、鳥が見つからないように葉っぱの陰の枝先に巣を作ったりするお話も聞きました。
この他、地面に産んだ鳥の卵を見せてもらい、卵のまわりの土を触らせてもらいました。
「わー、フワフワ!」「かわいい卵。」
最後にみんなエミューの卵を触らせてもらいました。(さっきの小さな卵は触れなかったからとMさんの優しい心遣いです。)
そして、フクロウの羽を1人1枚おみやげに、いただきました。
みんなで「ありがとうございました。」とお礼を言い、博物館を後にしました。
カラスやハトのこと、鳥の巣のことなど、子ども達がわかりやすいようにお話をして下さり、とても楽しく学ぶことができた時間となりました。
みんな、いただいたフクロウの羽を大切に持ちながら幼稚園に戻りました。
幼稚園に戻ってから
「ハトの巣って私たちが作ったのと似てたよね。」
「私たちはグルーガンでつけたけどハトはどうやってくっつけてるんだろうね。」
「ベタベタする木の樹液かな?」
「木の上にガムテープとかボンドとかスズランテープとか材料置いておけば、自分たちで作るんじゃない?」
「そして、先日はありがとうございましたって、後からお礼にくるとかね。」(つるの恩返し的?)
「Mさん、優しかったね。」
「また行きたいな。」
「もらったフクロウの羽で、羽ペン作って、それでMさんにお手紙かこう!」
S先生「Mさん、カラスのトラップ、市の許可を取らないとダメだって言ってたね。」
Kくん「そしたらS先生、許可取っといて〜。」
今日の美幌博物館見学で、Mさんにお話を聞き、とても良い刺激を受け、ますます興味が深まった子ども達です。
「すみれ組博物館に飛んでる鳥作ろう!」「床に雑草とかコケおく?」と展示するもののイメージも膨らんだようでです。
Mさん今日は丁寧な対応をしていただき、本当にありがとうございました。