北見「ここで、これまでの流れを振り返ってみたいと思います。お相手は、オホーツク圏の暮らしの情報を一手に引き受けていらっしゃる『ケーザイの伝書鳥(デンショドリ』の記者タタハシさんです。タタハシさん、オープニングから第3場までいかがでしたか?」
タタハシ「ええ、もー、まじ最高でした!オープニングの年中さん、歌も、ハンドベルの合奏もホント気持ちを合わせてみんなで作っていこうという気持ちが伝わってきて、ホント。予言者さんも、マリアさんも天使さんも宿屋さんも旅人さんも、みなさんしっかり自分の役を演じていてホント素敵でした。ホント。」 北見「タタハシさんのお話が嘘でないことはよっくわかります。ホント。さてこれからですが、物語はどんどん進んでいきます。」 タタハシ「これからどんな展開になっていくんですか?ホント。」 北見「今、このモニターで見えているのが、ベツレヘム郊外の野原です。夜なのでかなり暗くて見えにくいですが、遠くに小さく焚き火の火が見えます。」 タタハシ「あっ、見えますね、ホント。」 北見「では現地呼んでみましょう。『羊飼い組合』の長谷川さん、長谷川さん。」 長谷川「ざーっ、ざーーっ。は、い、は、せ、が、わ、で、す。ちょっと電波の状態が、、、よくないみたいです。あっ、はっきり聞こえてきました。今ちょうど羊飼いさんたちが仕事を終えて、焚き火のところに集まってきました。」
長谷川「みなさんお疲れ様です。羊飼いのお仕事は大変ですね。」 羊飼い1「そっすね、長年やってますから慣れてますけど。業界的には、長時間労働や深夜の残業など改善してほしいことが山積みっす。」 羊飼い2「でも、こうして1日よく遊んでぐっすり寝ている羊たちをみていると、可愛いし、大事な仕事だなと思います。」 羊飼い3「ホントっす。羊は外で思いっきり遊んで過ごすのが、毛のためにも肉のためにもホントいいっす。外遊びは、人間の子にもいいって聞いてます。」
長谷川「スタジオの皆さんにもお見せしたいくらいにあまりにも星空が綺麗なので、何かが起こりそうな予感がしています。」
長谷川「聞こえますか?初めは風なのとかと思ったのですが、とても美しいメロディーが聞こえてきています。あっちからも、
そしてこっちからも。天使の歌声って初めて聞きました。素晴らしい音楽です。」
北見「何か不思議なことが起こるのでしょうか?」 長谷川「あっ、天使が羊飼いに何か告げています。恐るなとか、喜びを告げるとか、ダビデの町に救い主がお生まれになるといった言葉が聞こえてきました。
羊飼いたち、救い主を探しに行こう!と杖をあげています。あっ、歩き出しました。わたしも一緒に見に行きたいと思います。では、ベツレヘムの野原から長谷川でした。」
北見「タタハシさん、いかがですか。羊飼いたちが天使のお告げを受けて、救い主を探しに行こうと歩き出しています。」 タタハシ「まさかこんな展開になるとは思いませんでした、ホント。こんな大事なニュースは、辛い深夜残業をしている羊飼いにではなく、もっとえらい人に伝えられると思ってました、ホント。」 北見「神様のご計画は、権力やお金のあるなしではなく、大変深い配慮の中で進められていくように見えますね。貧しい乙女マリア、野宿しながら仕事をする羊飼い、社会の底辺に生きる人々が、そのご計画の中に用いられて行っているように思います。」