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クリスマス聖誕劇−2

 (事務局:更新が1ヶ月ほど遅れてしまいましたー(;^_^。)
緞帳が上がると、『グロリア』の美しい賛美歌が聞こえてきます。6人のナレーターが胸を張って立っていました。
「イエス様がお生まれになるずっと昔のことです…」これから始まる劇がどんな背景を持っているか、お客さんにちゃんと伝えられましたね。
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暗転していた舞台が再び明るくなると、そこに5人の預言者が立っていました。多分、その当時、羊の皮で造ったと思われる巻物を持っています。「エッサイの株から一つの芽が萌えいで、その根から一つの若枝が育ち……」難しい預言ですが、「エッサイ」は、イスラエルの王の中の王であるダビデ王の父です。そのエッサイからダビデ王が生まれ、さらにそこから若枝が生えてくると預言します。それがイエス様であると。長くて難しい預言の言葉を良く覚えて言えました。
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舞台は第2場、『受胎告知』の場面になっています。乙女マリアの所に天の使いが現れて言います。「おめでとう恵まれた方。主があなたとともにおられる。」いきなりこんなことを言われて動揺しない人はありません。マリアは、「それは一体どういうことでしょう。」と聞きました。そのあとの天の使いの言葉は衝撃的です。「あなたは身ごもって男の子を産むがその子をイエスと名付けなさい。」厳格なユダヤ社会では、未婚の女性が子どもを身ごもるのは、許されないことでした。その場合は石打ちの刑によって死刑にされるのです。激しく動揺するマリアに、天使は迫ります。「恐れることはない。」クリスマスの出来事を貫く一つの言葉は、この「恐れることはない。」という言葉ではないかと思います。この言葉を裏返せば、「神様にのみ信頼して生きていきなさい。」ということです。
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マリアは、強い決意を持って言い切りました。「私は主のはしためです。御言葉どおりこの身になりますように。」
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場面は変わって第3場。ベツレヘムへの旅です。ナレーターが、その頃皇帝から人口調査をするようにとの勅令が出たことを語っています。みんな自分の町に行って届出をしなければなりませんでした。ヨセフの故郷は、あのダビデ王の出身地でもあったベツレヘムでした。
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自分の町に行って届出をする旅人で、ベツレヘムの町はごったがえしていました。こっちの宿屋は、この客が入って満員です。
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普段あまり混んでいないこの宿屋まで、一杯になってしまいました。
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いよいよ登場したマリアとヨセフ。身重のマリアを気遣うヨセフ。「マリア疲れたでしょう」やや照れくさそうに言うヨセフに客席から笑い声も。すでに一杯になったこじゃれた方の宿屋に断られた二人はもう一軒の宿屋に向かいます。
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「ごめんください」、「はい、どなたですか」。「今晩一晩泊めて下さい」、「お気の毒ですが、満員でお泊めする部屋がありません。」一筋の望みも無く立ち尽くすマリアとヨセフに、「馬小屋なら」という宿屋の言葉。「その馬小屋に泊めて下さい。」こうして二人は馬小屋に泊まることになりました。
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ナレーターは語ります。「その夜、イエス様は馬小屋でお生まれになりました。空には大きな星が明るく輝いていました。」星へのスポットライトが背景に星の影を作って、印象深い舞台になりました。
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さて、場面は変わって、第4場。『羊飼いの野』です。内陸的の気候なのでしょうか、昼と夜の寒暖の差が激しいと聞いています。羊をねらうオオカミや強盗に勇敢に立ち向かう羊飼いたちが、いつものようにたき火を囲んで話していました。「今夜はとっても寒いなあ。」「もっと火をどんどん燃やそうよ。」(この時、炎が一段と明るくなったんですけど見えてましたか?)そんな時、空に大きな星が輝いているのに気付きます。そして、普段は風の音やオオカミの遠吠えくらいしか聞こえないのに、この日ばかりは不思議な音楽が聞こえてきたのです。
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「しーっ!耳をすましてご覧。何か聞こえてくるよ。」すると本当に聞こえてきたのです。舞台の両袖から天使たちの歌声が。こっちがばら組で、
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あっちがゆり組です。
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星空が広がる舞台の上には天使たちが現れました。
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天の使いを見てひれ伏してしまった羊飼いたちに、天使ガブリエルが告げます。「恐れることはない。」「今日ダビデの町であなたがたのために救い主がお生まれになった。」天使が恐れることはないと言い切る根拠がここに示されています。救い主がお生まれになった。クリスマスを祝うのは、私たちがこの知らせを聞くためなのです。
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天使が去って、羊飼いたちは我に帰ったように言います。「ベツレヘムに行こう」こうして彼らはベツレヘムに向けて上手の方に去って行きました。


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